マッチングアプリで出会ったリナとショウタ。俺をただの「財布」としか見ていない寄生虫だが、この後、絶望のどん底へと叩き落とされることになる!
年収300万の底辺男が私と本気で付き合えると思ってたの?www
この50万のお会計、済ませて消えてね、ATMクン♡
……なるほど。それが君の本性ってわけか。
俺の名前はタケシ(30)。実はIT系ベンチャー企業の創業者で年収は億を超えている。金目当ての女に辟易していた俺は、あえて「年収300万」と偽り、アプリに登録したんだが……。
お金なんて関係ないですよ、タケシさん!
(まさかこんな女だったとはな…)
2回目のデートでリナが指定したのは完全会員制の超高級フレンチ。席に着くなり、彼女は最高級のシャンパンやキャビアを勝手に注文し始めたんだ。
あー、美味しい!タケシ君は水でも飲んでて?ww
(まさかここまでとは…)
傍若無人な振る舞いに呆れていると、見知らぬチャラい男がテーブルにやってきた。まさか、あの男がここにいるとは夢にも思わなかった。
あ、ショウタ君!私の本命彼氏、年収1000万のエリートなの!
うっすww お前が底辺ATM?記念日ディナー代サンキュww
お会計50万、キッチリ払ってから帰りなよ!底辺クンww
俺たちを嘲笑い立ち去ろうとする二人。だが、俺はショウタの顔を見て確信した。こいつは、俺の会社の社員だ!
ショウタ。お前、今日は『体調不良で早退』したはずだよな?
は?なんで俺の勤怠……え?
まさか俺の会社の社員が、こんな場所でこんな真似をしているとはな。そして、ついに俺の正体がバレる瞬間が来たんだ。
しゃ、社長ォォォオオ!?
こんな所で何やってるんだ、うちの営業部主任殿?
しゃ、社長?こいつ年収300万の底辺でしょ!?
俺が社長だと知った途端、リナの態度は一変。悪びれるどころか、被害者ぶって責任を転嫁してきたんだ。これは酷い。
ま、待って!お金持ちなら50万くらい痛くないでしょ!?
そもそも年収偽ってたなんてヒドイ!私、傷ついた!
リナの言葉に論破しようとした瞬間、怯えていたはずのショウタの顔に、突如として邪悪な笑みが浮かんだ。こいつ、何かを企んでやがるな……!
社長。あなたは『年収300万』と身分を偽ってましたよね?
これ、週刊誌やSNSにタレ込んだらどうなりますかねぇ?
ショウタの言葉にリナも便乗。二人は完全に調子に乗り、俺を社会的に抹殺すると脅し、口止め料1000万円を要求してきたんだ。これは酷い!
そうよ!騙されたのは私!SNSで告発してやるわ!
口止め料として『1000万』、明日までに振り込んでもらいましょうか!
雇い主を脅迫する部下と、それに乗っかる女。怒りを抑えきれないフリをしつつ、俺は心の中で静かに勝利を確信していた。
なっ……!お前、自分の雇い主を脅迫するのか……!
アハハハ!結局アンタは私たちの『ATM』なのよ!ざぁーこ♡
数秒の静寂の後、俺は大きくため息をついた。そして、全てをひっくり返す一言を放ったんだ。お前らは終わりだ!
……いやー、素晴らしい。ここまで見事な『恐喝の証拠』が録れるとはな。
……は?
俺がなぜ身分を偽っていたのか?その真実を明かす時が来た。悪質ユーザー対策に特化した、新しいマッチングアプリ開発の実地調査のためにな!
俺が純粋な出会いを求めるためだけに、身分を偽ってたと思うか?
悪質ユーザー対策アプリ開発の実地調査だよ。
俺の言葉に凍りつくリナ。だが、追い打ちはまだ終わらない。過去の悪行の数々も、すべて俺の手の内にあるんだからな!
リナ、お前過去半年で15人から総額300万騙し取ってるだろ。
アプリの運営から全データ提供済みだ。
ヒッ……!?
そして極めつけはこれだ。ショウタの恐喝を録音しただけでなく、その場に証人も用意していたんだ。俺の会社の法務部エース弁護士たちだ!
紹介するよ。うちの会社の『法務部エース弁護士』たちだ。
完璧な恐喝未遂ですね。すぐに警察を呼びましょう。
ぼ、弁護士……!?ま、待ってください社長!
全てがバレて、泣き崩れて懇願する二人。だが、もう遅い。お前らが俺をATM扱いしたんだろ?せいぜい留置所の臭い飯でも食ってろ!
社長!今のは冗談で……ッ!
遅いわ!詐欺女と恐喝社員、まとめて地獄に落ちろ!
その後、警察が到着し、二人は詐欺と恐喝未遂の現行犯で逮捕された。調子に乗って人を蹴落とそうとした輩には、必ず極大のブーメランが返ってくるのだ。